2013年8月14日水曜日

8/13火曜 大根おろしそば


いわゆる「冷たい」ぶっかけそば、
に「大根おろし乗っけちゃいました」の態。
「蒸したキノコ」「シラス」なんざと豪勢に行きやしょう。

それにしても、
そもそも「下ろす」調理方はどう発想したもんか。

「硬い」何かを「粉」にして食い良くしようってんだろうけど、
まずは「石」に「挟んですり潰す」「こすりつける」ってところ。
けど「ギザギザ付けた板にこすりつける」ってのは、
まー誰か「ぶっ飛んだヤツ」が現れたんだろうさね。

それにも増して「天才」の所作は、
大根を「ギザギザ付けた板にこすりつけた」ヤツだ。
「大根」を別次元の「味」の食い物に昇華させた。
「煮た」とも「刻んだ」とも違う、
「甘く」て、何より「辛い」。スバらかしい。

近年の「100均」の進化は目覚しく、
ありとあらゆる、いわゆる「下ろし金」が売られている。
我が家では「鬼下ろし」ってのを愛用している。
これは「でっかいギザギザ」が付いた「下ろし金」、
引っ掻いたり、割ったりで、色々な形の「大根下ろし」を作り、
「歯触り」「味」様々なのをいっぺんに愉しめる。

極普通の「下ろし金」も充分に使えるクオリティ、
もっとも「プラスチック製」は、いつしか「ギザギザ」が磨り減り、
「下ろす」ってより「潰す」になっちまう。

「下ろす」ってのは、本来「切る」って作業に近い。
プロ御用達の「銅製」のヤツなんざ、まさしくその「働き」をする。
これで「手」なんぞ間違って「下ろし」た日にゃあ、目も当てられない。
その「銅製」とて「ギザギザ」はいつか磨り減るが、
これは「目を立てる」職人が存在し、修復するので、
半永久的に使えるって代物だ。

そんな「銅製下ろし金」の目の細いヤツで下ろされた、
「大根下ろし」は芸術的一品だ。
「切る」から必要以上の水分は出ず、大根の一片は極小、
「クリーミー」って言葉はまさにそれに当たる。

まーそれぞれに「味わい」って物はある。
「芸術的」だからって「ベスト」じゃあない。
ともあれ、何はなくとも「大根下ろし」は下ろしたてに限る。

"newport"宮木英貴


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