最近の「揚げ物」敬遠策の一貫で、
「アジフライ」もパン粉付けてフライパンで焼いちゃった。
「パン粉」にいろいろ細工出来るのが良いところ。
「アジ」なんて魚を、「これがアジ!」って意識したのは、
所は小樽、はるか30年以上も前、十九二十歳の時分、
通っていた「飲み屋」に「アジの開き」があった。
子供の頃には「アジの開き」なんざ見たこたない。
店主が関東のお人で、送ってもらっていたようだ。
「東京行けばこんな美味い物食えるんだ」と思っていたが、
「東京」に着きゃあ、「アジの開き」は案外と高く、
「一人暮らし」にゃあ「焼き魚」は敷居が高い。
代わって登場したのが「アジフライ」だ。
「一人暮らし天国」の東京、
あっちにもこっちにも「定食屋」の看板があり、
中でも「貧乏人、学生ご用達」の「超大盛り激安定食屋」は、
さながら「オアシス」の態。
「高円寺南」「西新宿」「錦糸町」「南砂」………。
んー、青春だー。
所によっちゃあ「アジフライ定食、ご飯大盛り、お代わりOK」、
30年前とは言え「350円」ってところだったか。
「アジフライ」の向こうには「キャベツ」の刻んだのが添えられ、
「ナメタケ」とか「ほうれん草」とかの「小鉢」があり、
これに「お新香」「味噌汁」が付く。
追加の「納豆」「生卵」がそれぞれ2〜30円くらいだったものか、
もっともそんなお店は「とんかつ」食ったって「500円」そこそこだが。
近海じゃあお目にかかれぬ、生でビンビンの「アジ」なんかが、
ここ小樽で売られるようになったのは、ここ数年。
おかげ様で好物の一つになった「アジ」は口に入る事になり、
全く嬉しい限りだが、一匹「150〜200円」。
「超大盛り激安定食屋」は「ラーメン屋」と並んで、
「夢」の一つだが、ここ小樽じゃあ、
とても「350円」で「アジフライ定食」はムリ。
まあ「アジ」食わなくたって、小樽にゃあ美味い魚は沢山あるが。
ちなみに「アジの尾っぽ」を取っちまったら、
「形的」に有り難みが薄れるのは情けないところ。
"newport"宮木英貴
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